国民の義務をひとつ増やしたい

社会人として長らく日本社会を見てきた。
かなり大雑把だが例えるなら…
ほらみたことか…文化は、老人(保守的)文化で、失敗を恐れずとりあえずやってみる…文化は若者(革新)文化といえる。

いま日本の行政や産業界、そして国民は老人文化が主流となり、かろうじてネット社会のみ、若者(得意分野を伸ばす)文化が息づいてはいる。我が国日本が先進国として活性化を目指すのであれば、行政や産業界、そして国民も失敗を恐れずチャレンジする姿勢、それを後押しする枠にとらわれない環境整備(多くはトップの資質)、広い視野(情報収集と多彩な人との交流)と意識改革(時流の周知)が必要だ。

しかし、日本には意見した人への丸投げ文化や、万一トラブルが生じたら犯人探し文化が色んな方面から現れては重箱の隅をつつき、さも鬼の首をとった如く騒ぎ、一部の重鎮や騒いだものの意見が正解かのように決着(忖度)するため、人の目を気にする日本では簡単に物事は進まない。この重箱の隅をつつく思想は自己防衛手段の成れの果てであり、教育のやり方にも起因している。学校では答えがある学問教育を詰め込む。しかし社会では最初から答えは用意されていないものが沢山ありたどり着いた答えも万能では無い。いま社会では答えがある教育で育った人達が幹部世代に入ったが、答えの無いものや知らないもの、不正確と認識した枠に納まらないものは受け付けない。ひいては冒険(検証)せず、先を千里眼で見通していたかのように、ほらみたことか文化(固定概念)が定着し、失敗や教訓から学ぶ大成への機会を意図的に排除(失敗は査定に響く為)している。

一方、昭和時代は国が公共事業に力を入れ、地方から都会に人を送り出し都会の労働力を賄った。そして昭和の終わりから平成の頭にかけて、地方からの労働力不足を補うため、外国人労働者を受け入れた。それでも足りず、女性の社会進出を後押しすると謳い男女雇用均等法を設け、一時的な労働者を確保した。しかし女性の社会進出と引き換えに未婚率が増加し少子化が加速した。次に団塊の世代の定年に伴う人材不足を補うため、高齢者雇用を促進したが、働き盛りの給与が再雇用者や社会保障、新入社員の賃金アップに流れ、日本社会の金の循環が壊れた結果、景気は停滞し格差が広がった。学歴社会を迎えた成熟した日本の教育現場では、学力向上の部分だけに着目し、誉めて育てる教育が脚光を浴びた。しかし、この教育を受けた世代の若者の中には、社会に出て世代間のギャップや組織の序列文化に馴染めない人を生み、また弱者救済の法整備や働き方改革等(業務のパーツ化により、仕事のやり甲斐や自分の必要性を見出せないことによる将来への不安)と相まって、仮にコロナ禍やウクライナ戦争が無くても、いまの日本社会のにっちもさっちも構図に至っていたことだろう。

つまり何がいいたいかと言うと、教育機関や行政、企業が悪いとかを指摘したい訳では毛頭無く、それぞれがそれそれぞれの視点(経済や経営重視)で事務的に役割を果たそうと突き進んだ結果、他の場所に歪みが生じたもので、直接的に誰が悪い訳では無い。ただ突き詰めるとそれぞれの視点の根幹である、日本国憲法に定められている経済重視の国民の教育と勤労と納税の義務だけでは不十分ではないかと言うことと、物事には反動(幸福度低下等)が付きものと言うことを述べておきたい。

以上のことから、私は国民の義務に、政治や企業文化(中身よりも経済的な損得勘定優先)が介入しない社会貢献義務(生き甲斐作り=幸)というものを加えたい。これにより、私たちひとりひとりに何が出来るか、欠けているものは何かを考え、認識し、時には行動するなどで、限られた縦社会の輪が横にも広がり、活性化の起爆剤となるようにしたい。この積み重ねが、新たなリーダー的存在の核を育て、日本国民全員が何らかの役割(魂)を持ち、世代間を跨いだ風通しの良さも培われるなどで、地域社会全体が人を育む環境に適した場所になり、引いては前に述べた間接的な誤りを軽減する礎になるかもしれないと考えている。

そんなに深く考えず、継続的に前向きに出来る社会貢献をすれば良い。スポーツであったり、料理であったり、園芸や化学であったり、ゲームや機械の組み立てであったり、空き家再利用であったり、YouTubeであったり、未婚者の出会いを促すサークル活動でも良い、間接的にでも社会貢献に繋がるもので人様に迷惑をかけなければ自由だ。

今日は大石蔵之介の討ち入りの日。方向性は違えども、わたしは武道を通じ、強い意志と高い志を持つ若者を育て、明るい未来が創造出来るよう、高度成長期の核家族や過疎化などで機能が衰えた地域社会による人の心の豊かさを耕すお手伝いをして行きたいと思う。

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