型(半月)マメ知識 その2

⭕️半月(セイサン(ハンゲツ))
この型は筋骨を作る型と先代保巌ご宗家から伺っている。漢字は後から付けたもの。もともとはシェイサンと発音し、他流派では十三と書くところもある。
前半はナイファンチを縦の動きに変えた呼吸法の鍛錬用で、後半に新たな型を付け加えて完成させたものとの説がある。
前半を名月、後半を十三夜の月を表しており、呼吸法と足腰のセットの鍛錬を目指した型で手刀は岩鶴の拳の影響を留めている。
この型の特徴的なところは、要所要所に隠し手が組み込まれているところと、この型のみ残心で終わらないところ。

補 足
ナイファンチといえば本部朝基。本部といえば喜屋武は従兄弟にあたる。二人は年齢も近く一緒に鍛練した時期もあるが、喜屋武がナイファンチを子弟に残した記録は無い。なお同じ流れを汲む求道館のナイファンチは松村から習ったもの。従って聖武館と錬心舘にはナイファンチが無い。
本部は強靭な肉体作りに拘り、喜屋武は速さに拘ったことが両氏が好んで鍛練した型からも伺える。

https://m.youtube.com/watch?v=I-9LacVL6i4&feature=youtu.be

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