⭕️鎮東(チントウ)
流派によっては鎮闘もしくは岩鶴(がんかく)といい、作成時期と作成者は、はっきりしないが、首里の松村宗棍氏に師事した泊手の松茂良興作氏により伝えられた型といわれており、喜屋武朝徳が好んだ型のひとつとされている。左前と右斜め後ろへの斜めの動きが特徴で、優美さとしなやかさを必要とする女性が作った型とも言われている。鎮東は棍術を空手風に上手く構成している。中国武術が動物の動きを取り入れているのは映画などでお馴染みだが、この鎮東は飛んだりしゃがんだり、鳥の動きをふんだんに取り入れている
この型の鶴の岩立ちや蛇のような羽交い締め・手の乱取り、二段蹴り、正中線の確保など難易度の高い技を持って他の型に無い独特の力の掛け方とバランス感覚を養う。型は相手が武器を持っている場合、掴みかかってくる場合、殴りかかってくる場合、複数人の相手の場合などを想定して作られている事を踏まえると、鎮東はどれにも該当する 良く考えられた型に奥深さを感じる。
この型を持って鍊心舘では初段としている。
なお、鎮東は中国武術の白鶴拳や蛇拳の流れを汲んでいるとの説がある。白鶴拳は女性が作ったとされており、鎮東のしなやかさからすると、あながち外れてはいないのではないか。
余談になるが、松茂良氏に師事した糸洲氏は独自の見地から鎮東に改良を加えた為、糸洲氏の流れを継ぐ流派はピンアンのような体系化された縦横の動きに改めてられている。理由は空手の存続と普及発展を考えてのもの。
松村宗棍氏は佐久川氏から武術を学び二十歳の頃役人として鹿児島に渡った際、示現流の免許皆伝を得ている剣術家でもある。その後、松村氏は27歳の時に佐久川氏に同行し、北京に渡り勉学の傍ら中国武術を学んでいたが、師匠の佐久川が急死した為、1年程で沖縄に帰郷。帰郷後は琉球王国の武術指南役を務めている。因みに松村氏の妻も武術家であり、鎮東の仕上げに関わっている可能性も考えられる。
多くの型は剛の動きで構成されている中、鎮東は柔の動きで構成されている珍しい型なので、うちの生徒には是非体得頂きたい。
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